そもそも温泉地とは、働く人々が余暇を利用して心身を休め、健康の増進を図り、時には疾病を治療する場所であったと言うことができます。
事実、我が国には、古くから湯治場として利用され親しまれてきた温泉地が数多く存在しています。
現代社会においても、温泉を利用する人々は、温泉地を訪れ日頃の疲れを癒して、家族や友人たちと団らんし、心身のリフレッシュをすることを最大の目的としていると言っても過言ではないと思われます。
このようなことから、温泉の持つ本来的な使命は、昔も今も変わらないと言えるでしょう。
環境省では、数多くある温泉地の中で温泉利用の効果が充分期待され、かつ健全な温泉地としての条件を備えている地域を、「国民保養温泉地」として指定しています。
1.温泉の効能が顕著 2.湧出量が豊富 3.付近一帯の景観が良い 4.環境衛生的条件が良好 5.顧問医が設置されていることーなどが選定基準。
国民保養温泉地の指定は、昭和29年から開始され、現在までに全国で91地域が指定されています。
国民保養温泉地の指定を受けるためには、「温泉の効能、湧出量及び温度」と「温泉地の環境」に関するいくつかの条件を満たしていなければなりません。
指定を受ける温泉地は、いずれも温泉資源と自然環境に恵まれているのです。
「国民保養温泉地」に指定される温泉地は、いずれも歓楽的な色彩のない健康的な温泉地となっています。
ストレスの多い現代社会で暮らす人々にとって、国民保養温泉地は身心のリフレッシュに好適な温泉地であると言えるでしょう。